vol.10

今までとは違う視点・テーマで音楽をとらえて紹介します

花曇りの日に聴いてみたくなる曲

春を好きな人は多い。お日様の光がほんのすこし強くなって、生き物の息を吹き返すように元気づけてくれる。そんな光いっぱいの春が好きだったはずなのに、いつからか桜が散った後の花曇りの日が好きになっていた。

お気に入りの桜並木道は桜が散ると道一面が、薄いピンク色に染まる。それだけでも辺りがぱーっと明るくなり、ふしぎな空間となる。晴れている日はコントラストがはっきりして、ただまぶしいだけだが、花曇りの日は空にも桜の花びらが敷きつめられたようにぼんやりと明るくなる。
天と地が桜色に染まった花曇りの日は、ほんのり暖かな気持ちになるラブソングが似合う。

とても大切な人に「大好き」では物足りない。でも、「愛している」は日本人には響かない。素直に「アイ・ラブユー」がいい。TEEの「ベイビー・アイラブユー」は冷えた心を温めてくれる。

去年の私より今年の私は少しだけ強くなっている。何があっても味方になってくれる人がいれば、どんなことでも乗り越えられる。
「BE WITH U」、あなたがいてくれるから、自分らしく生きていける。
(選曲:エスプレシーボ)


BabyIloveyou

ベイビー・アイラブユー

2010年8月の配信スタートから5ヶ月にわたってレコチョクランキングTOP20にランクし、ついに75万ダウンロードを突破するロング・ヒットとなったTEEの「ベイビー・アイラブユー」。同曲がUSENチャートでも新記録を樹立した。まさに“日本中で一番聴かれた一曲”である。

BE WITH U

BE WITH U

台湾の母と日本の父を持つJAMOSAの2007年にリリースされた1stアルバム「ONE」の2曲目に収録されている。R&Bシンガーだが、ソウル、ファンクはもちろん、弘田三枝子をはじめとする日本の歌謡曲という、ルーツミュージックを大切にしている。